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警察官の身辺調査とは?対象範囲・時期・落ちるケース

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警察官の身辺調査とは?対象範囲・時期・落ちるケース

警察官の採用では身辺調査が行われる

警察官の採用試験には、筆記試験・体力試験・面接のほかに、もう一つの関門があります。身辺調査(身上調査)です。一般企業の採用とは異なり、警察官の身辺調査は応募者本人だけでなく三親等以内の親族まで調査対象に含まれるとされています。

「親族に犯罪歴があると不合格になるのか」「借金があると落ちるのか」――この記事では、警察官志望者が気になる身辺調査の対象範囲・実施時期・不合格になりやすいケースと、事前にできる準備について解説します。

警察官の身辺調査の対象範囲

警察官の身辺調査では、一般的に以下の範囲が調査対象になるとされています。

応募者本人

  • 犯罪歴・補導歴の有無
  • 交通違反の履歴
  • SNSの投稿内容
  • 借金やローンの状況
  • 過去の勤務先での評判

家族・親族

  • 三親等以内の親族の犯罪歴
  • 反社会的勢力との関係の有無
  • 家族の職業や社会的立場

交友関係

  • 応募者の交友関係に問題がないか
  • 反社会的勢力とのつながりの有無
💡 補足情報

調査の具体的な範囲は都道府県警によって異なる場合があります。公式に公開されている情報は限られているため、あくまで一般的に言われている内容として参考にしてください。

身辺調査が行われる時期

身辺調査は、一次試験合格後〜最終合格発表前の期間に行われるのが一般的です。

具体的には以下の流れが多いとされています。

  1. 一次試験(筆記・体力)の合格
  2. 二次試験(面接・適性検査)
  3. 身辺調査の実施
  4. 最終合格発表

調査期間は2〜4週間程度とされており、この間に近隣住民や前職の関係者への聞き込みが行われます。

✅ ポイント

身辺調査が行われる期間中に不自然な行動を取る必要はありません。普段通りの生活を送り、面接で述べた内容と矛盾がないようにしておくことが最善の対策です。

不合格になりやすいケース

以下のケースでは、身辺調査で不合格になる可能性が高いとされています。

本人に関するもの

  • 前科がある場合(軽微な交通違反を除く重大な犯罪歴)
  • 反社会的勢力との関係がある場合
  • 薬物使用の履歴がある場合
  • 経歴詐称が判明した場合
  • 多額の借金がある場合

家族・親族に関するもの

  • 三親等以内に重大な犯罪歴のある方がいる場合
  • 反社会的勢力に属する親族がいる場合
⚠️ 注意

上記はあくまで一般的に言われているケースであり、公式に基準が公開されているわけではありません。個別の事情によって判断は異なります。

軽微な問題は必ずしも不合格にならない

身辺調査と聞くと過度に不安になるかもしれませんが、以下のような軽微な問題で即不合格になることは少ないとされています。

  • 軽微な交通違反(速度超過の反則金レベル)
  • 親族の軽微な法律違反(本人との関係が薄い場合)
  • 過去のアルバイト先での些細なトラブル

重要なのは「問題があったかどうか」よりも「嘘をついたかどうか」です。面接で経歴や過去の問題について聞かれた際、事実と異なる回答をしたことが身辺調査で判明した場合は、内容の軽重にかかわらず「経歴詐称」として大きなマイナス評価になります。

興信所の身辺調査との違い

警察の採用時の身辺調査は、興信所に依頼する身辺調査とは目的も方法も異なります

項目警察の身辺調査興信所の身辺調査
実施者警察組織探偵・興信所
目的警察官としての適格性確認依頼者の個人的な目的
対象範囲本人+親族依頼に応じた範囲
情報アクセス犯罪歴等の照会可能公開情報のみ

興信所の身辺調査の詳細は身辺調査とは?で解説しています。一般的な身辺調査の手法は身辺調査のやり方もご参照ください。

身辺調査に備えるための具体的な準備

警察官を志望する方が、身辺調査に備えてできる具体的な準備を紹介します。

SNSの整理チェックリスト

身辺調査ではSNSの投稿内容もチェックされるとされています。以下の項目を確認してください。

  • 過去の不適切な投稿(暴力的・差別的な内容)は削除したか
  • 飲酒・喫煙に関する過度な投稿はないか
  • 法律に抵触する行為を示唆する投稿はないか
  • 所属組織や思想信条に関する偏った投稿はないか
  • プライバシー設定を適切に管理しているか
⚠️ 注意

SNSの投稿は削除しても、スクリーンショットやキャッシュとして残っている場合があります。過去に問題のある投稿をした記憶がある場合は、できるだけ早めに対応してください。

借金・ローンの整理

多額の借金がある場合は不合格の要因になる可能性があります。以下のステップで整理しておきましょう。

  1. 借入総額の把握:現在の借入総額を正確に把握する
  2. 返済計画の策定:返済計画を立て、可能な限り返済を進める
  3. 消費者金融の優先完済:消費者金融からの借入がある場合は、優先的に完済を目指す
  4. 奨学金の確認:奨学金の返済は一般的な借入であり、大きなマイナスにはなりにくい

交友関係の見直し

反社会的勢力との関係だけでなく、法律に違反する行為をしている知人との付き合いにも注意が必要です。

  • 反社会的勢力に属する人物との接触がないか確認する
  • 違法薬物の使用者との関わりがないか確認する
  • 必要に応じて、問題のある人物との距離を置く

試験から採用までの全体スケジュール

警察官採用試験の一般的なスケジュールを時系列で整理します。

時期内容身辺調査との関係
春(4〜5月)一次試験(筆記・体力)合格後に身辺調査が開始される
夏(6〜7月)二次試験(面接・適性検査)面接内容と身辺調査の結果が照合される
夏〜秋(7〜9月)身辺調査の実施2〜4週間かけて調査が行われる
秋(9〜10月)最終合格発表身辺調査の結果も合否判断に含まれる
翌春(4月)採用・入校
💡 補足情報

上記のスケジュールは一般的な例であり、都道府県や年度によって異なります。受験する都道府県警のウェブサイトで最新の情報を確認してください。

警察官志望者へのアドバイス

  • 面接で嘘をつかない:身辺調査で嘘が判明するリスクが高い
  • SNSの整理:過去の不適切な投稿は削除しておく
  • 借金の整理:可能な範囲で返済を進める
  • 交友関係の見直し:問題のある関係は距離を置く
❌ やってはいけない

面接で経歴や過去の問題について嘘をつくことは絶対に避けてください。身辺調査で嘘が判明した場合、内容がどれだけ軽微であっても「経歴詐称」として大きなマイナス評価になります。正直に申告したほうが、結果的に有利に働くケースが多いです。

身辺調査の対象範囲について詳しくは身辺調査でわかること一覧も参考にしてください。

まとめ

警察官の身辺調査は本人だけでなく親族も対象になる点が特徴です。前科・反社会的勢力との関係・経歴詐称などが主な不合格要因とされています。面接では正直に答え、事前にできる準備を整えて臨むことが大切です。興信所の費用全般については興信所の料金相場、結婚前の身辺調査については結婚前の身辺調査は必要?も参考になります。

親族に犯罪歴がある場合、絶対に不合格になりますか?

必ずしも不合格にはなりません。犯罪の内容や本人との関係性によって判断が異なるとされています。ただし、反社会的勢力に属する親族がいる場合は厳しい判断になる可能性が高いです。

身辺調査で近所の人に聞き込みが来ることはありますか?

はい、近隣住民への聞き込みが行われるケースがあります。「お隣の方が警察官の試験を受けているようだ」とわかることもあるため、事前に理解しておいてください。

自衛隊や消防士の採用でも同様の身辺調査がありますか?

自衛隊では警察官と同様に本人と親族の身辺調査が行われるとされています。消防士は自治体によって異なりますが、警察ほど広範囲な調査は行われないケースが多いです。

身辺調査で過去のアルバイト先まで調べられますか?

一般的に、主要な職歴は確認されるとされています。短期のアルバイトまで詳細に調べられるかは状況によりますが、面接で申告した職歴と矛盾がないかは確認される可能性があります。正直に申告することが最善です。

転居歴が多い場合、身辺調査に影響しますか?

転居歴が多いこと自体は問題になりません。ただし、各居住地での評判が調査対象になる可能性があるため、過去の居住地でトラブルがないことが望ましいです。

身辺調査の結果は本人に通知されますか?

身辺調査の結果が本人に通知されることは通常ありません。不合格になった場合でも、身辺調査が原因かどうかは明示されないのが一般的です。