素行調査とは?依頼できる内容・費用・流れを総まとめ
素行調査は「人の行動を調べる」調査
「毎週金曜だけ帰りが遅い」「外回りの営業社員が本当に取引先を訪問しているのか怪しい」。こうした疑問を事実に基づいて解決するのが素行調査です。
素行調査とは、対象者の日常的な行動パターン・交友関係・生活実態をプロの調査員が追跡・記録する調査です。興信所が受ける依頼の中でも件数が最も多く、浮気の証拠収集から社員の勤務態度チェックまで幅広い用途に使われています。経歴や家族構成などバックグラウンドを調べたい場合は身辺調査とは?のほうが適しています。
素行調査を依頼する前に、以下の情報を準備しておくとスムーズです。
- 対象者の氏名・住所・勤務先
- 顔がはっきり写った写真
- 行動パターン(出勤時間・帰宅時間・怪しい曜日)
- 使用車両の情報(車種・色・ナンバー)
- 調査の目的(浮気の証拠・勤務態度の確認など)
- 予算の上限
素行調査で調べられる内容
素行調査では、主に以下のような情報を調べることができます。
- 日常の行動パターン(出勤・帰宅の時間、立ち寄り先)
- 交友関係(頻繁に会う人物の特定)
- 生活実態(居住先の様子、生活水準)
- 勤務状況(実際に勤務先に通っているかどうか)
- 趣味・嗜好(ギャンブルや飲酒の頻度など)
ただし、調査は合法的な手段に限られます。盗聴や不法侵入などは一切行えません。
「GPS端末を対象者の車に取り付けて追跡する」といった手法は違法です。正規の興信所はこうした手段を使いません。もしこのような方法を提案する業者がいたら、絶対に依頼しないでください。
素行調査で具体的にどんな情報が得られるかは素行調査で何がわかる?で詳しく解説しています。
素行調査の費用相場
素行調査の費用は、調査期間と調査員の人数によって変わります。
| プラン | 費用目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 時間制(1時間) | 7,000〜15,000円 | 短期間で結果を出したい場合 |
| パック(20時間) | 30万〜50万円 | 行動パターンが読みにくい場合 |
| 成功報酬型 | 着手金10万〜+成功報酬20万〜 | 結果が出なければ費用を抑えたい場合 |
費用を安く抑えるコツについては素行調査の費用と安くする方法で解説しています。
素行調査の一般的な流れ
- 無料相談:電話やメールで事務所に問い合わせ、調査の目的や対象者の情報を伝え、概算見積もりを受け取る
- 契約・打ち合わせ:調査内容・期間・料金を確認し、契約書を交わす。追加料金の有無もこの段階で確認
- 調査開始:調査員が尾行・張り込みなどの手法で対象者の行動を記録。調査期間は3〜7日が一般的
- 報告書の受け取り:写真や動画を含む報告書が提出される。裁判で使用する場合は証拠能力のある形式で作成してもらえる
素行調査がバレる可能性は?
「調査を依頼したことが相手にバレないか」――これは依頼者が最も心配するポイントです。経験豊富なプロが担当すればバレるリスクは低いですが、意外にも依頼者自身の行動が原因で発覚するケースが最も多いのです。
調査依頼後に急に相手の予定を聞き出そうとしたり、スマホを不自然に気にしたりすると、相手は「何かあるのでは」と警戒します。詳しくは素行調査はバレる?をご覧ください。
素行調査の成功率を上げるには、依頼者側の準備が重要です。対象者の基本情報(氏名・住所・勤務先・写真・行動パターン)を事前にまとめて提供すると、調査が効率的に進みます。
業界の現状と選ぶ際の注意点
素行調査を取り巻く業界の現状と、依頼時の注意点です。
素行調査の需要が増えている背景
素行調査は興信所の調査メニューの中でも最も依頼件数が多い分野です。需要が伸びている背景には社会構造の変化があります。
- 離婚率の上昇:配偶者の行動への不安から証拠を確保したいニーズが増加
- 企業のコンプライアンス強化:横領・情報漏洩・副業禁止違反など、社員の不正行為を未然に防ぎたい企業が増加
- マッチングアプリの普及:共通の知人がいない相手との交際が増え、素性の確認ニーズが急伸
- 高齢者の財産トラブル:認知症の親に近づく不審人物の行動を確認したいケースが増加
悪質な業者に注意
素行調査は需要が多いため、悪質な業者も存在します。以下のケースには注意してください。
- GPS端末の設置を提案する業者:違法です。絶対に依頼しないでください
- 「100%バレません」と断言する業者:100%の保証はあり得ません
- 見積もりを出さず契約を急かす業者:信頼できません
- 調査員の人数や体制を説明しない業者:品質に不安があります
「安いから」「すぐできるから」という理由だけで業者を選ばないでください。素行調査の品質は調査員の技術力に大きく依存します。経験の浅い調査員が担当した場合、対象者にバレる・見失う・有用な情報が得られないといったリスクが高まります。
料金プラン別の具体的なシミュレーション
素行調査の費用を具体的なケースでシミュレーションします。
ケース1:結婚前の婚約者の行動確認(短期)
例えば、婚約者が「残業」と言って遅く帰宅する水曜日に限定して調査する場合です。
- 調査員2名×1日6時間×2日(水曜2回分)
- 費用:1時間1万円×2名×6時間×2日=24万円
- 経費込み:約26万〜30万円
ケース2:社員の勤務態度確認(3日間)
外回り中の社員が実際に取引先を訪問しているか確認する場合です。
- 調査員2名×1日8時間×3日
- 費用:1時間1万円×2名×8時間×3日=48万円
- 経費込み:約50万〜55万円
ケース3:配偶者の行動を把握したい(1週間)
配偶者の行動パターンが全く読めず、平日5日間の調査を行う場合です。
- パック制40時間パック利用
- 調査員2名×1日8時間×5日=40時間(2名で延べ80時間分だがパックは調査員1名あたりの時間で計算する事務所が多い)
- 費用:40万〜60万円(パック制適用)
| ケース | 費用目安 | 期間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 特定曜日のみ | 26万〜30万円 | 2日 | 行動パターンが読めている |
| 短期集中 | 50万〜55万円 | 3日 | 短期で結果を出したい |
| 1週間通し | 40万〜60万円 | 5日 | パターンが不明 |
素行調査を依頼するメリット・デメリット
メリット
- プロの手法で正確な情報を得られる
- 自分では気づけない事実が判明することがある
- 裁判で使える証拠を入手できる
デメリット
- 費用が数十万円かかる
- 調査結果が期待通りとは限らない
- 対象者との関係悪化のリスクがある
まとめ
素行調査は対象者の行動や生活実態を明らかにするための有効な手段です。費用は20万〜60万円が相場で、調査期間は3〜7日が目安です。
企業が社員に対して行う素行調査については会社の素行調査とは?で詳しく解説しています。興信所と探偵事務所の違いが気になる方は興信所と探偵の違いも参考にしてください。まずは無料相談を利用して、具体的な見積もりを取ることをおすすめします。
素行調査は違法ではないですか?
探偵業法に基づき、合法的な手段で行う調査は違法ではありません。ただし、GPS端末の無断設置など違法行為を行う業者は存在するため、正規の届出業者を選ぶことが重要です。
素行調査の結果は裁判で使えますか?
合法的に取得された証拠であれば裁判で使用できます。証拠として使いたい場合は、依頼時にその旨を伝えると、裁判向けの報告書を作成してもらえます。
素行調査はどのくらいの期間依頼するのが一般的ですか?
3〜7日間が一般的です。対象者の行動パターンが読めている場合は3日程度で十分な場合もありますが、パターンが不明な場合は5〜7日で幅広く行動を追跡するのが効果的です。
素行調査と浮気調査は同じものですか?
浮気調査は素行調査の一種です。素行調査は対象者の行動全般を追跡するのに対し、浮気調査は不貞行為の証拠を得ることに特化しています。浮気調査のほうが証拠収集に重点を置くため、期間が長くなり費用も高くなる傾向があります。
素行調査の途中で調査内容を変更できますか?
可能です。中間報告の段階で新たな情報が得られた場合、調査計画を変更して重点的に調べたい方向に方針転換できます。追加費用が発生する場合は事前に連絡が入りますので、その時点で判断できます。
素行調査で対象者がほとんど外出しなかった場合はどうなりますか?
対象者が外出しなかった場合でも、「外出しなかった」という事実自体が報告書に記録されます。調査員が稼働した分の費用は発生しますが、「外出しない日があった」という情報も行動パターンの一部として有用です。